「昨日覚えたはずなのに、もう忘れている……」
「用語は覚えているのに、少し聞かれ方が変わると答えられない……」
理科や社会の用語を一生懸命覚えても、時間がたつと思い出せない。そんな経験はありませんか?
実は、知識は一つずつ丸暗記するだけでなく、「なぜ?」と理由を考え、ほかの知識とつなげて覚えることが、記憶の定着に役立つとされています。
今回は、中学受験の理科・社会を例に、バラバラの知識をつなげて、思い出しやすくする暗記のコツをご紹介します。
この記事でわかること!
- 単語だけで覚えた知識が、抜け落ちやすいのはなぜ?
- 理由を考えながら覚えると、記憶に残りやすくなる?
- いつもの勉強で意識したい3つのこと
- 中学受験の実例で見る「なぜ?」でつなぐ覚え方
01単語だけで覚えた知識は、抜け落ちやすい
「覚えたはず」なのに出てこない理由
一問一答のプリントで何度も練習した用語。その場では答えられても、数日たつと思い出せないことがあります。
思い出す手がかりを増やすには、用語を理由や具体例と結びつける方法があります。
同じ問題なら答えられても、聞かれ方が変わると迷うことがあります。用語の意味や例を説明する練習を足すと、どこまで理解しているかも確かめられます。

一方で、「なぜ?」で理由とつながっている知識は、ひとつを思い出すと、それを手がかりに次の知識も出てきやすくなります。
用語そのものの練習に、理由を説明する練習も加えてみましょう。思い出すための手がかりを増やせます。
02「なぜ?」を考えると、記憶に残りやすくなる
暗記するときは、ただ言葉を覚えるのではなく、「なぜそうなるの?」と理由を考えることも大切です。
理由や背景を考えることで、新しく覚えることが、すでに知っていることと結びつき、記憶に残りやすくなります。
例えば、社会の勉強で「冬は日本海側で雪が多い」と覚える場合を考えてみましょう。

このように理由を考えると、「季節風」「日本海」「山脈」といった知識がつながり、覚えやすくなります。
学習法の研究では、理由を考える学習や自分で説明する学習が検討されています。ただし、効果は予備知識や課題によって変わります。用語を答える練習や、日を空けた復習も組み合わせてください。
「なぜ?」を考えるポイント
「なぜ?」を考えるときのポイントは2つあります。
1つ目は、知識をつなげて覚えること。新しく覚えることを、すでに知っていることと結びつけましょう。
2つ目は、自分で理由を考えること。答えをすぐに見るのではなく、まずは自分の頭で「なぜ?」を考えてみましょう。
そのうえで大切なのは、「なぜ?」と考えた後に、正しい理由を確認することです。
ただ暗記するのではなく、「なぜ?」を考えて知識をつなげる。用語を答える復習も続けながら、こうした工夫を足すことが、覚えやすさを変えるきっかけになります。
03いつもの勉強で意識したい3つのこと
特別な教材がなくても、いつもの勉強に少し工夫を加えるだけで、知識をつなげる練習ができます。
正解した問題も「なぜ?」を考える
自分で「なぜ?」の問題を作ってみる
覚えたことを誰かに説明してみる
04中学受験の知識を「なぜ?」でつないでみよう
最後に、中学受験でよく出る知識を「なぜ?」でつないでみましょう。
どれも理由を手がかりに、複数の知識を結びつけて考えられるものばかりです。
瀬戸内地方は、1年を通して雨が少ない
- なぜ?同じ西日本なのに、どうして瀬戸内だけ雨が少ないの?
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- 理由夏の季節風は四国山地に、冬の季節風は中国山地にさえぎられ、風上側で雨や雪を降らせた空気が届きやすく、年間の雨が比較的少ないから。ただし、梅雨や台風などでは大雨になることもあります。
- つながる水不足にそなえて、讃岐平野(香川県)にはため池が多い。吉野川から水を引く香川用水がつくられた。
冬の日本海側に雪が多いのも、同じ「季節風と山」で説明できる。
氷は、水に浮く
- なぜ?同じ水なのに、どうして固体の氷が液体の水に浮くの?
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- 理由水は凍るとき、水の粒がすき間の多い形に並んで固まるため、体積が約1.1倍にふえるから。重さは変わらないので、同じ体積で比べると氷のほうが軽くなる。
- つながる冬に水道管が破裂するのは、中の水が凍ってふくらむから。
試験管に入れた水を凍らせると、氷の表面がもとの水面より盛り上がるのも同じ理由(入試の実験問題の定番)。
鎖国中も、ヨーロッパの国ではオランダとだけ貿易した
- なぜ?同じヨーロッパの国なのに、どうしてオランダだけ許されたの?
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- 理由幕府がおそれたのはキリスト教が広まること。オランダは日本での布教を行わず、幕府の統制を受け入れて貿易を続けたから。欧州との貿易相手を絞った背景の一つとして押さえましょう。
- つながるキリスト教を広めようとしたポルトガル船の来航は禁止された。
キリスト教徒を見つけるための絵踏も、同じ「キリスト教を禁じる」という理由から。
ポイント
「なぜ?」が、いくつもの知識をまとめてくれる
「季節風と山」「水は凍るとふくらむ」「キリスト教を禁じる」。理由がひとつわかれば、バラバラに見えた知識が一本のストーリーになります。
※用語そのものを覚えることも大切です。「なぜ?」は、覚えた用語を忘れにくくし、使える知識にするためのひと工夫と考えましょう。
まとめ知識は「なぜ?」でつなぐと忘れにくくなる
中学受験では、理科や社会を中心に、たくさんの知識を覚える必要があります。
だからこそ、単語をひとつずつ覚えるだけでなく、「なぜ?」で知識どうしをつなぎ、ストーリーとして覚えることが大切です。
今日から意識したい3つのこと
- 1単語だけで終わらせず、「なぜ?」を一言で言えるようにする
- 2自分で問いを作ったり、誰かに説明したりして、理由を自分の言葉にする
- 3復習では、用語と理由をセットで思い出す
大切なのは、覚えた知識に「なぜ?」の糸を通して、思い出す手がかりを増やすこと。
まずは今日の勉強で、ひとつだけ「なぜ?」を考えてみませんか?
一問一答の教材を使うなら、「答えだけ」で終わらないものを選ぶことも、この覚え方の助けになります。StudyCrewの理科・社会の一問一答は、すべての問題に解説文が付いています。答え合わせのときに「なぜそうなるのか」「どの知識とつながるのか」まで読めるので、用語を機械的にくり返すのではなく、理由とセットで覚える練習がそのままできます。「なぜ?」で知識をつなぐという、この記事の考え方をそのまま続けられる教材です。
出典・情報の確認について
以下は、本文や問題解説の確認に使った主な資料です。統計や加盟国数は記事に記載した時点の情報です。学習時間や復習の進め方はStudyCrewからの提案で、特定の学校での出題や学習効果を保証するものではありません。
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LINEでFAQよくある質問
Q.自分で考えた理由が合っているか分かりません。
「なぜ?」と考えた後に、正しい理由を確認することが大切です。まず自分の頭で考え、そのうえでテキストや一問一答の解説で確かめる、という順番にしましょう。StudyCrewの理科・社会の一問一答は全問に解説が付いているので、答え合わせのときに理由まで読めます。
Q.ゴロ合わせで覚えるのとは、どう使い分けますか?
理由で説明できる知識は「なぜ?」でつなぎ、色の変化や数値・順番のように理由だけでは思い出しにくい組み合わせはゴロで固める、という使い分けです。

